「いや、これ。マジでめっちゃうまいんですよ!!」
「もし食べてみて、おいしくなかったら連絡ください!返金しますから!」
……もう、これだけで良くないですか?笑
先日、とあるクラウドファンディングのサイトを見ていて、
ふと思ったんですよね。
地元・船橋の農家さんだったか、
料理人の方だったか。
たしか、パスタソースか何かの商品でクラファンに挑戦されていたんですよね。
すみません。
どなたの、何という商品だったのか、忘れてしまいました。笑
ただ、そのサイトを見ていて、ものすごく気になったことがあったんです。
それは、
「で、結局、この商品は何がすごいんですか?」
ということ。
本題に入るまでが、長い。笑
その方のクラウドファンディングのページには、
挑戦するに至った背景や、これまでのキャリア、人生の転機などが、
かなり丁寧に書かれていました。
「これまでのキャリアをすべて投げ捨てて、新しい挑戦を…」
「頑張る農家さんを応援したくて…」
「船橋の新しい名産品として育てたくて…」
みたいな感じですね。
もちろん、挑戦するまでには、いろいろな事情があったのでしょう。
大きな決断だったのかもしれません。
その商品にかける思いも、農家さんへのリスペクトも相当なものだったのだと思います。
だから、そこを否定したいわけではありません。
ですが。
……長い。笑
とにかく、長いんです。
読んでいて、
「うんうん、それで?」
「なるほど。それで商品は?」
「で、何がそんなにおいしいの?」
と、なかなか本題にたどり着かない。笑
さらに、応援してくれた人への豪華なリターンの説明などにも力が入っているご様子。
もちろん、それが悪いわけではありません。
クラファンですから、リターンも大切です。
というか、ただ応援したいという方もいるので、リターンすら不要かもしれませんが…
ぼくはそのページを見ながら、何度も思ったんです。
「もったいないなあ……」
いや、大袈裟ではなく28回くらい思いました。笑
食べ物を売るなら、まず美味しいかどうか
もし、ぼくがそのパスタソースを作った人だったら。
まず、こう言うと思うんです。
「いや、マジでうまいのができたんですよ!」
「自分で作っておいてなんですが、これめちゃくちゃ自信があります!」
「とにかく、一度食べてみてください!」
「皆さんの感想を聞かせてください!」
もう、これだけでいいんじゃないでしょうか。
もちろん、実際に食べていない人に「絶対においしい」と保証することはできません。
味の好みなんて、人それぞれですからね。
だからこそ、
「ぼくは本気でおいしいと思っています。ぜひ一度、食べてみてください!」
だけでいい。
そのうえで、
「材料はこんなものを使っています」
「こんな工夫をしています」
「このような料理に合わせると、よりおいしくお召し上がりいただけます」
とあとから説明していけばいい。
そして、最後に
「じつは今回、こういう思いでクラファンに挑戦しています!」
と伝える。
この順序なら、商品の魅力も、挑戦の背景も、自然に伝わるのではないでしょうか。
商品を売りたいのであれば、まず商品そのものの魅力を伝える。
食べ物であれば「まじで美味いんですよ!」ということ
ものすごく当たり前のことなんですけどね。笑
あなたの人生を知りたいわけではない
商品を買う人は、必ずしも、あなたの人生に興味があるわけではありませんよね。
もちろん、挑戦の背景に共感して応援してくれる人もいます。
「この人の生き方が好きだから、応援したい!」
「この人が頑張っているなら、支援したい!」
そういう気持ちで購入してくれる人もいるでしょう。
クラファンでは、むしろ、そうした応援の気持ちが大きな意味を持つこともあります。
だから、挑戦の背景を書くな、という話ではありません。
ただし。
あなたの人生物語と、あなたの商品を買う理由は、必ずしも同じではないのでは?
という話です。
ここを混同してしまうと、せっかくの商品が埋もれてしまうことがあると思うんです。
たとえば、パスタソースを買いたい人が知りたいのは、
「どんな味なの?」
「どうやって食べるとおいしいの?」
「値段はいくら?」
というシンプルなことかもしれません。
そこにたどり着くまでに、長い長い人生の物語を読まなければいけない。
これでは、途中でページを閉じてしまう人がいても不思議ではありません。
せっかく良い商品を作ったのに。
せっかく挑戦するのに。
伝えたいことが多すぎて、一番伝えたいことが伝わらない。
これって、よくプレゼン番組とかにありがちなんですが、ものすごくもったいないと思いませんか?
↓参考記事:
ごたくを並べるほど、自信がないように見えてしまう
今回いちばん気になったところが、ここです。
商品を売るために、あれも説明しよう。
これも説明しよう。
自分の経歴も書こう。
商品の開発秘話も書こう。
家族の思いも書こう。
応援してくれる人へのリターンも、豪華に見せよう。
もちろん、必要な情報を伝えることは大切です。
ただ、説明がどんどん増えていくと、読み手には何が伝わるのでしょうか。
場合によっては、
「で、商品の魅力は結局何なんだろう?」
「で、要は何を一番伝えたいんだろう?」
となってしまいます。
そして、あれこれ説明すればするほど、肝心の商品への自信が見えにくくなることもある。
もちろん、説明が長いからといって、商品に自信がないとは限りません。
丁寧に伝えようとしているだけかもしれませんからね。
ただ、伝える側は、一度考えてみてもいいと思うんです。
「自分が伝えたいこと」と「相手が知りたいこと」は、本当に一致しているだろうか?
ここを見直すだけでも、伝え方はずいぶん変わるのではないでしょうか。
これ、クラファンだけの話ではありません
たとえば、YouTube。
動画の冒頭で、
「皆さん、こんにちは!今日はですね、わたしがこのチャンネルを始めたきっかけについて、少しお話ししたいと思います……」
と、長い自己紹介が始まる。
いやいやいや。
視聴者は、今すぐ知りたいことがあるから、その動画を開いたのかもしれませんよ。笑
もちろん、自己紹介が必要な場面もあります。
ただ、最初に、
「今日は、iPhoneで迷惑メールを激減させる方法を3つ紹介します!」
と言ってくれたら、視聴者は、
「あ、それ知りたかった!」
となるかもしれません。
ブログだって同じです。
タイトルを見て記事を開いたのに、前置きが長くて、なかなか答えが出てこない。
ECサイトも。
トップページを開いたのに、運営者の思いや理念は立派に書いてあるけれど、肝心の商品がどこにあるのかわからない。
ホームページ制作だって、そう。
お客さんが知りたいのは、あなたの会社の歴史でしょうか?
自分の困りごとを解決してくれるのか。
どんなサービスなのか。
いくらかかるのか。
どうやって相談すればいいのか。
そうした情報を、わかりやすく伝えることも大切です。
相手が知りたいことに、まずは答える。
これは、あらゆる情報発信に共通することだと思います。
「伝えたいこと」よりも「相手に伝わること」
これ、ぼく自身も、気をつけなければいけません。笑
ブログを書いていると、あれも言いたい。
これも伝えたい。
過去の経験も書きたい。
背景も説明したい。
気がつくと、文章が長くなっている。笑
ほらほら、今回のこの記事だって、十分に長いじゃないですか!
……というツッコミは、いったん置いといて…笑
大切なのは、短ければいい、という話ではありません。
長い文章が必要なこともあります。
商品の背景を知ることで、購入したくなる人もいます。
開発者の思いに共感して、応援してくれる人もいる。
だから、伝える情報を削れば削るほど良い、ということでもありません。
ただ、
「自分が伝えたいから書く」のか。
「相手に伝わるように書く」のか。
この違いは、ものすごく大きいと思うんです。
自分の思いを伝えることに夢中になって、相手が知りたいことを後回しにしていないか。
説明すること自体が目的になっていないか。
一度、読み手の立場で見直してみる。
それだけでも、伝わり方は変わるはずです。
いつかクラファンをやるかも
ちなみに、今回の話。
特定の誰かを批判したいわけではありません。
挑戦すること自体、素晴らしいことだと思います。
自分の商品を世に出そうとする。
お客さんに届けようとする。
資金を集めて、新しいことに挑戦する。
それって、簡単なことではありません。
だからこそ、応援したい。
そして、これは自分への戒めでもあります。
ぼくだって、いつかクラファンに挑戦するかもしれません。
そのとき、
「ぼくがこの挑戦を始めた背景には……」
「これまでのキャリアが……」
「ぼくのこれまでの人生は……」
なんて、延々と書いてしまうかもしれません。笑
いや、書きそうだな。これ。笑
だからこそ、今のうちに自分に言い聞かせておこうと思います。
お客さんが本当に知りたいことは、何ですか?
あなたの商品を買うと、どんな良いことがあるのでしょうか?
どんな味がするのか。
どんな問題を解決してくれるのか。
どんな体験ができるのか。
それを、まず伝えましょう。
もし食べ物を売るのであれば、
「自分が本当においしいと思うものを作りました。ぜひ食べてみてください!」
だけでいい。
その思いが本物なら、必要な説明はあとからついてくるのではないでしょうか。
もちろん、根拠のない「絶対においしい!」や、
実際には保証できない返金の約束をすればいい、という話ではありません。
商品に自信があるなら、その自信を、相手に伝わる言葉にする。
それでいいんじゃないかなと思います。
いや、マジでめっちゃうまいんですよ!
最後に、もう一度。
もし、ぼくがパスタソースを売るなら。
「いや、これ、マジでめっちゃうまいんですよ!」
「ぜひ一度、食べてみてください!」
「皆さんの感想を聞かせてください!」
まずは、これだけを伝えたい。
そのあとで、必要なら商品の背景や、開発にかけた思いを伝えればいい。
あれもこれもと、ごたくを並べる前に、まずは、一番伝えたいことを、一番わかりやすく。
「これ、めっちゃいいんですよ!」
と言えるかどうか。
商品でも、サービスでも、動画でも、ブログでも。
自分が伝えたいことを並べる前に、相手が知りたいことを考えてみる。
そして、余計な説明で本題を埋もれさせない。
これ、ぼく自身も、これから気をつけていきたいと思います。
さて。
ぼくもいつかクラファンをやるときには、
「いや、マジでこれ、めっちゃいいんですよ!」
から始めようと思います。笑
……そのときは、ぜひ応援してくださいね!
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