「あ、やっぱり今の名刺がまだたくさん残ってるので!」
「それがなくなったら、発注します!」
実際に、名刺のデザインをお願いしますと言われて、
詳しいお話をしていると、けっこう言われるセリフ笑
いやいやいや。
皆様の自由ですが、
怒っているわけではありませんよ。
ほんとに、怒ってません。笑
ただね、
ちょっとだけ考えてほしいんです。
その古い名刺を受け取ったこちらは、軽く扱われてませんか?
これ、ぼくが名刺の仕事を取りたいから言っているわけではありません。
むしろ、名刺そのものの話でもないんです。
たとえば、今のあなたが、
「新しいことを始めたい!」
「事業を変えていきたい!」
「新しいサービスを作った!」
「連絡先も変わった!」
と言っている。
ところが、名刺だけは、
「でも、古いのがまだ500枚残ってるから……それを配り終えてから…」
いやいやいや。
その500枚、いつ配り終えるんですか。笑
しかも、今は名刺のデザインは、昔ほど大変ではありません。
Canvaでも作れる。
ラクスルでも注文できる。
AIに相談しながら作れる。
印刷まで含めても、以前に比べればずっと手軽になりました。
それなのに、
「古い名刺が残っているから、それをまず全部使い切ってから……」
となる。
もちろん、物を大切にすることは素晴らしいです。
もったいない精神も大事です。
でもね。
名刺って、ただの紙じゃないんですよ。
そこに書かれているのは、
名前。
会社名。
肩書き。
電話番号。
メールアドレス。
ホームページ。
場合によっては、QRコード。
つまり、
「今のわたしは、こういう人間です」
という最新情報なんですよね。
なのに、
電話番号がもう使われていない。
メールアドレスが古い。
会社名が変わっている。
肩書きが変わっている。
ホームページが変わっている。
それでも、
「まだ在庫がいっぱい残っているので!」
とかいう理由で、その名刺を使い続ける。
そして、
「この電話番号、もう使ってませんから」
「メールアドレスはこっちです」
なんて言いながら、
その場でボールペンで書き足しちゃう!笑
そして、
たまに細ーいテプラみたいなものを貼って、
「電話番号が変わりましたので」
とかやっている会社もあります。
いやいやいや。笑
もちろん、事情があることはわかります。
本当にすぐ作れないこともあるでしょう。
だから、これをやっている人を馬鹿にしたいわけではありません。
ただ、
「それ、本当に最新のあなたを伝えるための名刺になっていますか?」
そして、もうひとつ。
名刺を受け取る側のことも考えてみてほしい。
たとえば交流会で、あなたと名刺交換しました。
ぼくの手元には、あなたの古い電話番号が書かれた名刺が残ります。
古いメールアドレスも書いてある。
古いサービス内容も書いてある。
そして、ぼくは家に帰って、その名刺を机の上に置く。
数日後。
「あ、この人にちょっと相談してみようかな」
と思ったとします。
でも、
どこに連絡したらいいんですか?
電話しても使われていない。
メールを送っても届かない。
ホームページを見ても、今のサービスと違う。
……これでは、あなたを思い出すどころか、
「この人、いま何してるの?」
で終わってしまいます。
せっかく名刺を渡したのに、
自分から相手との接点をわざわさ切ってしまっているんですよね。
昔から、
「名刺はあなたの顔です」
なんて言われますよね。
髪がのびたら美容院に行く。
服が古くなったら買い替える。
それと同様、
仕事が新しくなったら
ホームページも更新する。
SNSも更新する。
名刺もいますぐ更新していいじゃないですか。
しかも今なら、
「明日までに名刺が必要!」
ということだって、以前ほど大事件ではありません。
たとえばラクスルなどのオンライン印刷サービスもあります。
そして、もし駅前にアクセアのような店舗があれば、
店舗によっては当日受け取りに対応している場合もあります。
つまり、
「新しい名刺を作りたいけど、何週間もかかるから……」
「デザイン代高くて…」
という時代でもない。
もちろん、デザインをきちんと考えるなら時間とお金をきちんとかければいい。
でも、
「情報が間違っている名刺を、後生大事に使い続ける」
くらいなら、
まずは最低限、正しい情報の名刺を作ったほうがいいと思うんですよ。
そして、ここからが今日の本題です。
これって、名刺だけの話じゃないんですよね。
古い名刺を、
「もったいないから」
という理由で使い続ける。
古いホームページを、
「せっかく作ったから」
という理由でそのまま放置する。
古いプロフィール写真を、
「知り合いに撮ってもらったやつだから」
という理由で何年もそのままにする。
古いサービス内容を、
「変えるのが面倒だから」
「いまも当時の金額で受けてくれてる人がいるから」
と使い続ける。
これって全部、
「過去に使っていたものを大切にしている」
ようで、じつは、
「今の自分自身を大切にしていない」
ということなんじゃないかなと思うんです。
もちろん、昔のものを大切にするのはいい。
思い出もあります。
積み重ねもあります。
でも、
今の自分と違うものを、いつまでも「これが自分です」と渡し続ける必要はない。
これから新しいことを始めたいなら、
新しい自分に合わせて、
名刺も。
ホームページも。
プロフィールも。
サービスも。
少しずつ編集していけばいい。
そう考えると、
「古い名刺がまだ残っているから……」
というのは、
単なる在庫問題ではないのかもしれません。
もしかすると、
「変わりたいけど、まだ昔の自分を使い切っていない」
だけなのかもしれない。
なんだか深い話になってきましたね。笑
でも、ぼくは本当にそう思うんですよ。
「AIに仕事を奪われる!」
「AIで何でもできるようになった!」
「これからはAIの時代だ!」
とか言われて久しいですが、
でもその前に、
自分の電話番号が変わったら、名刺を変える。
メールアドレスが変わったら、名刺を変える。
サービスが変わったら、ホームページを変える。
肩書きが変わったら、プロフィールを変える。
お客さんに伝える情報が変わったら、それも変える。
こういう、
「当たり前のことを、きちんと今に合わせる」
ところから始めたほうがいいんじゃないでしょうか。
だって、
AIにどれだけ素晴らしい文章を書いてもらっても、
その文章が載っているホームページが10年前のままだったら、
AI以前の問題ですからね。笑
AIに素晴らしい名刺デザインを作ってもらっても、
「いや、古い名刺がまだ300枚あるんで……」
だったら、
AIも困りますよ。笑
ということで。
古いものを大切にするのは、とてもいいことです。
でも、
「古いものを使い切ること」と「今の自分を大切にすること」は、同じではありません。
あなたが今、
「これからちょっと変わりたいな」
と思っているのなら。
名刺一枚から変えてみてもいいんじゃないでしょうか。
新しい名刺を作る。
新しいプロフィールを書く。
新しいホームページにする。
新しい連絡先をちゃんと伝える。
そんな小さなところから、
「今の自分」をちゃんと相手に渡していく。
そのほうが、
名刺を受け取る相手に対しても、
そして何より、
自分自身に対しても、失礼ではないと思うんですよね。
さあ、
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