「天国言葉」と「地獄言葉」
というものが、もしあるとしたら。
ぼくの大好きな斎藤一人さんは、
「ついてる」
「うれしい」
「楽しい」
「愛してる」
などを天国言葉。
そして、
「愚痴」
「泣き言」
「不平不満」
「妬み」
などを地獄言葉とされているようです。
このあたりの正式な定義は専門家にお任せするとして、笑
最近ぼくが、
「これって、もしかして最上位の地獄言葉なんじゃないか?」
と思っている言葉があります。
「いや、そういうわけにはいかないのよ」
それが、
そういうわけにはいかない
です。笑
これ、言葉そのものが悪いわけではありません。
本当に事情があって、
「今すぐには動けない」
ということも、もちろんあります。
でもね。
この言葉を口癖のように使っている人には、
ちょっと注意したほうがいいんじゃないかなあ、
とぼくは思っています。
たとえば、ものすごく極端な例ですが、
「主人が家にお金を入れてくれないの」
「あら、それは大変じゃない。そんな旦那さん、別れちゃえば?」
「いや、子どもがまだ小さいから、そういうわけにはいかないのよ」
……。
であれば、話はここで終了です。笑
いや、本当に。
「相談があるんだけど」
と言われたから話を聞いて、
「こうしたらいいんじゃない?」
と、相談された本人が求めているであろう答えを一生懸命考えて、
「じゃあ、それをやってみたら?」
と言ったら、
「いや、そういうわけにはいかないのよ」
……。
えーっと。
じゃあ、ぼくは何だったんでしょうか。笑
その裏に隠れている思い
もちろん、最初から結論を求めていない
井戸端会議ならいいんですよ。
「聞いてよー!」
「それは大変だねー!」
「ほんとよー!」
「わかるー!」
これなら全然いい。笑
でも、
「ちょっと相談があって」
「どうしたらいいと思う?」
と言われて、こちらが真剣に考えた結果、
「いや、そういうわけにはいかないのよ」
と言われてしまうと、
……それ以上、何も進まないんですよね。笑
そして、この言葉のちょっと怖いところは、
罵詈雑言でもないし、
誰かを直接攻撃しているわけでもない。
むしろ、すごく普通の言葉なんです。
でも、その奥に、
「私はそうしたい」
「でも、私以外の何かが邪魔をしている」
「だから、私は悪くない」
「仕方がないの」
という構造が隠れていることがある。
これなんですよね。
つまり、
自分の人生の決定権を、自分以外の何かに渡してしまっている。
これが、ぼくにはちょっと怖い。
事情はわかります
もちろん、本当にどうにもならない事情はあります。
家族のこと。
仕事のこと。
お金のこと。
健康のこと。
人間ですから、そんな簡単に全部を変えられるわけではありません。
だから、
「何でも自分の責任にしなさい!」
と言いたいわけでもありません。
ただ、
「じゃあ、その状況の中で自分はどうする?」
というところまで考えることは、できるはずなんですよね。
離婚する、しない。
会社を辞める、辞めない。
引っ越す、引っ越さない。
仕事を変える、変えない。
今すぐにはできないとしても、
「半年後にはこうする」
「子どもがこの年齢になったらこうする」
「そのために今からこれを準備する」
という選択はできるかもしれない。
ところが、
「そういうわけにはいかない」
で話を終わらせてしまうと、
自分で考えることまで放棄してしまう。
ここが一番怖いんですよ。
もっと怖いこと
そして、
それを何年も繰り返しているうちに、
「自分の人生なのに、自分で何も決めていない」
という状態になってしまうこと。
この方が何倍も怖い。。。
誰かに何かを言われたから。
旦那がそうだから。
会社がそうだから。
世間がそうだから。
……いやいやいや。
あなたの人生ですよね?
もちろん、誰かの意見を聞くことは大切です。
人に相談することも大切です。
ぼくだって、いろんな人に相談します。
でも、
最後に決めるのは自分。
ここだけは、誰にも渡さないほうがいいと思っています。
引っ張られるんです
そして、ぼくが「そういうわけにはいかない」
という言葉を少し怖いと思う、
もう一つの理由があります。
こういう言葉を頻繁に使う人と付き合っていると、
いつの間にかこちらまで、
その人のペースに引っ張られることがあるんですよね。
「だって仕方ないじゃない」
「そういうわけにはいかないのよ」
「私だってやりたいんだけど……」
「でも、○○が……」
「○○さえなければ……」
……。
これを延々と聞いていると、
「ああ、そうですよね」
「仕方ないですよね」
と、こちらまで本気で思わされてしまう。
これが怖い。
「寄り添う」と「寄りかかられる」は違いますからね。笑
ぼくは、人の相談に乗ること自体は大好きです。
一緒に考えるのも好きです。
「じゃあ、どうしようか?」
と考えるのも好き。
でも、
「自分では何も決めない。でも、誰かには答えを出してほしい」
という方のお手伝いは、もうできません。
だって、それではその人の人生を、ぼくが生きることになってしまうから。
だから、
「そういうわけにはいかない」
と言いたくなったときこそ、
「じゃあ、どうしたらできる?」
と、一度だけ考えてみてほしいんですよね。
今すぐできなくてもいい。
明日できなくてもいい。
一年かかってもいい。
でも、
「できない」で終わらせるのではなく、「どうしたらできる?」に変えてみる。
これだけで、人生の景色はずいぶん変わると思います。
じゃあどうしたら良い?
ぼく自身も、まだまだできていないことだらけです。笑
だから偉そうなことは言えません。
でも、少なくとも、
「誰かが決めた人生」
ではなく、
「自分で決めた人生」
を生きたい。
一度しかない人生ですからね。
そして最後に。
もしあなたの口癖が、
「いや、そういうわけにはいかないのよ」
だったら。
一度だけ、その続きを考えてみてください。
「……じゃあ、今から何ができるだろう?」
その一言が出てきた瞬間、
あなたの人生は、また自分の手に戻ってくるのかもしれません。
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