経営者個別相談会へ参加して、あらためて思ったこと
結論から言います。
お住まいの商工会、もしくは商工会議所へすぐ相談に行きましょう!
先日、船橋商工会議所が企画した
「経営者個別相談会」に参加してきました。
中小企業診断士の先生と、なんと2時間みっちりマンツーマン。
いやー、これが本当に良かった。
(行く前は5分で帰るつもりだった笑)
個人事業主になって16年。
商工会議所に加入して4年。
話が終わった時にこう思ったんです
「なんでぼく、創業時に相談しなかったんだろう!?」
と。笑
激しく後悔しました。
もっと早く知っておけば!と思ったことが、いっぱいありました。
船橋市の場合、こんな制度がある
ぼくが住んでいる千葉県船橋市の場合ですが、
商工会議所や自治体などを調べてみると、
事業者向けの支援制度がかなり用意されています。
たとえば、
① 起業したばかりの人向けの創業スクール
船橋商工会議所では、5日間で12,000円という、かなり利用しやすい価格の創業者向けスクールがあります。
これ、創業時の人にとってはかなりありがたいですよね。
② 小規模事業者持続化補助金「創業型」
創業者向けには「小規模事業者持続化補助金<創業型>」という制度もあります。
もちろん、補助金なので誰でも必ずもらえるわけではありません。
条件もあります。
でも、
「そもそも、こういう制度があることを知っているか?」
これはものすごく大きいと思います。
③ 創業者以外にも補助金がある
創業者だけではありません。
一般の小規模事業者向けの「小規模事業者持続化補助金」もあります。
「補助金なんて自分には関係ない」と最初から決めつけないこと。
まずは調べる。
これ、大事ですね。
④ ITを導入するなら、IT導入補助金
ぼくのように、パソコンを使ってホームページを作ったり、
ECサイトを作ったり、
ITツールを導入したりする仕事をしている人には、
IT導入補助金という制度もあります。
これも「知っているか、知らないか」で大きく違います。
⑤ 製造業などには、ものづくり系の補助金も
製造業やメーカーなどを対象にした
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」
などもあります。
業種によって使える制度は当然変わります。
だからこそ、
「自分の場合は何が使えるの?」
を相談することが大切なんですよね。
⑥ 船橋市にも事業者向けの支援制度がある
そもそも船橋市には、
事業者向けの補助金や支援制度がいろいろあります。
これだけでも、
「えっ、こんなのあったの?」
となる人、けっこういるんじゃないでしょうか。
⑦ 資金繰りの相談先もある
そして、補助金で忘れてはいけないのが
「先にお金を出す」
ということ。
採択されたからといって、
その場で現金が即振り込まれるわけではありません。
つまり、
「補助金をいただけることになったとしても、それまでの資金繰りをどうするの?」
という問題があります。
そんなときに、
千葉県信用保証協会などの制度が関係してくる場合もあります。
こういうところまで含めて「事業をどう回していくか」を考える。
これが経営なんですよね。
使える制度があまりなかったが...
ここは誤解してほしくないところです。
今回、中小企業診断士の先生に2時間みっちり相談したからといって、
「ぼくが補助金をいっぱいもらえることになりました!」
という話ではありません。笑
むしろ、ぼくの場合は今のところ、
直接使えそうなのはデジタル導入系の補助金など、極めて一部の制度くらい。
でも、それでいいんです。
なぜなら今回の相談で、
「自分自身が補助金をもらえるかどうか」以上に大切なもの
を得たからです。
クライアントさんに伝えられる
ぼくの仕事は現在、
ホームページを作ったり、
動画を編集したり、
ITサポートをしたり。
クライアントさんも、
様々な業種の方がいます。
だったら、
「こういう制度があるかもしれませんよ」
と情報提供できるだけでも、ものすごく大きい。
もちろん、ぼくが補助金の申請代行をするという話ではありません。
(そもそも代行できませんので士業の先生方へ♪)
そうではなく、
「その内容なら、こういう制度が合いそうなので、一度商工会議所に相談してみたらどうですか?」
と言える。
これだけでも、かなり価値があると思うんです。
いちばん強く感じたこと
ここからは、ちょっと声を大にして言いたい。
特にこれから起業する人。
たとえば主婦の方が、
「自分で何か仕事を始めたい!」
と思ったとき。
世の中には、
「創業サポートします!」
「起業スクールです!」
「補助金を活用してビジネスを始めましょう!」
というサービスが、本当にたくさんあります。
もちろん、素晴らしいサービスもあると思います。
でも。
いきなり何十万円、何百万円と高額セミナーに払う必要あるの?
と、今回あらためて思いました。
だって、
まず商工会議所に相談できるんですから。
しかも無料!笑
地域によりますが、
創業スクールを開設しているところだってあります。
補助金の情報も教えてくれます。
自治体の支援制度も揃ってます。
資金調達について相談できる窓口もあります。
しかも、地域の事業者を支援するための公的な窓口です。
だったら、
まずはこういうところに相談してからでも、まったく遅くない。
ぼくは、そう思います。
「創業支援」という言葉だけで飛びつかない
これは、これから起業する人には本当に伝えたい。
「創業サポート」
「創業スクール」
「補助金サポート」
「支援制度サポート」
こうした言葉をうたっている人やサービスを見つけたとしても、
その場ですぐ契約しない。
まず持ち帰ること。笑
そして調べる。
つぎに相談する。
さらに公的な窓口を使ってみる。
そのうえで、
「やっぱり民間の専門家にもお願いしたい」
となったら、そこで初めて検討すればいい。
この順番でいいんじゃないでしょうか。
民間サービスがすべて悪いわけではない
ぼくは、
「民間の創業支援サービスは全部ダメ!」
と言っているわけではありません。
むしろ、
専門的な知識を持った人にお金を払ってサポートしてもらうことには、大きな価値があります。
ぼく自身も仕事をしているので、それはよくわかります。
ただ、
「知らないから、お金を払うしかない」
「この先生は信用できるから、貯金をすべて賭ける」
という状態はとにかく避けたほうがいい。
まずは無料、もしくは非常に低コストで使える
公的な相談窓口で全体像を把握する。
そのうえで、
「ここは専門家にお願いしたほうがいいな」
と思ったところにお金を使う。
この順序なら、かなり納得感があります。
ぼくが創業時に知っておきたかったこと
個人事業主になって16年。
いまさらですが、今回あらためて思いました。
もっと早く商工会議所に相談すればよかった。
いやマジでほんとに。笑
創業当時のぼくは、
「仕事を取らなきゃ」
「売上を上げなきゃ」
「ホームページを作らなきゃ」
「どうやって集客しよう?」
そんなことばかり考えていました。
でも、
「そもそも、ぼくが使える制度って何があるの?」
ここを、もっと早く調べておけばよかった。
これ、これから創業する人にはぜひ知っておいてほしいです。
もうひとつ大事なこと
昨日、中小企業診断士の先生と2時間お話ししていて、
何度も出てきた話があります。
それが、
「わたし、補助金をもらえますか?」で事業を考えない。
ということ。笑
これ、ものすごく大事だと思いました。
補助金というのは、あくまで事業を前に進めるための「手段」です。
なのに、順番が逆になってしまうと、ちょっと残念なことが起こります。
ぼくのクライアントさんで、実際にあった話
これは実際にぼくが経験した話です。
あるクライアントさんから、
「このECサイト、修正できますか?」
と相談をいただきました。
「あ、はい、もちろん!確認しますね!!」
とサイトを見せてもらったのですが……
ECサイトの商品ページに、
商品群とはちょっと似つかわしくない「3Dページ」がある。
しかも、かなり凝った3Dです。笑
(商品画像がつまんでグリグリできるアレです笑)
そこで、
「これは……何のために3Dにしたんですか?」
と聞いてみたんです。
すると、
「これ、過去に補助金で作成したページなんですよね」
と。
あー!笑
そういうことか。
そこで、その商品が何なのかをあらためて確認したら、
日本酒でした。
いや、もちろん日本酒のラベルを3Dで見せること自体が悪いわけではありません。
でも、
「日本酒のラベルを3Dで見る必要って、どれくらいありますかね?」
という話なんです。笑
実際にそのサイトへアクセスしてみると、さらに問題が。
サイト全体がオーバースペックで、動作がカクカク。
肝心の3D部分もスムーズに動かない。
結果として、
「この日本酒、買ってみようかな」
という気持ちになるどころか、
「……動かないやん、、、」
でそっとサイトを閉じて終わってしまう。
これでは、本末転倒ですよね。
いちばん大事なこと
これ、何が問題なのでしょうか?
3Dを使ったこと?
補助金を使ったこと?
問題は、
「なぜ何のために、そのサイトを作ったのか?」
ということです。
本来なら、
「この日本酒の魅力を、お客様にどう伝えよう?」
「どうしたら、この商品を良さを知ってもらえるだろう?」
「どうしたら、飲んでみたい、買ってみたいと思ってもらえるだろう?」
ここから考えるはずなんです。
ところが順番が逆になる。
「補助金を受け取りたい」
↓
「補助金の対象になるには、こういう仕様のサイトが必要」
↓
「じゃあサイトに3Dを搭載しよう」
と。
これ、
どこを向いて商売してますか?
という話なんですよね。
誰を幸せにする?
ぼくは、ここがものすごく重要だと思います。
事業を始めるとき、
「補助金をもらえるか?」
なんてことより先に、
一番に考えなければいけないことがあります。
それは、
「あなたの事業は、そもそも誰を幸せにするんでしたっけ?」
ということ。
誰の、
どんな困りごとを解決するのか。
誰に、
どんな価値を届けるのか。
そのために、
何にお金を使う必要があるのか。
ここを考えたあと、ずっとあとに、
「そういえば、この取り組みに使える補助金ってあるのかな?」
と調べてみる。
これが本来の順番なんじゃないでしょうか。
「目的」ではなく「手段」
ここ、ぼく自身も今回の相談会でかなり勉強になりました。
補助金を使えるなら使ったほうがいい。
これはもちろんそうです。
100万円の投資が必要なところを、
条件を満たして50万円補助してもらえるなら、ありがたいですよね。
でも、
「補助金が出るから、その事業をやる」
となったら、話がまったく変わってきます。
本当は必要ないものまで、
「補助金が出るなら……」
で導入してしまう。
その結果、
使わないシステムができる。
誰も使わないホームページができる。
お客様にとって必要のない機能が増える。
そして、維持費だけが残る。
これでは意味がありません。
補助金をもらって、会社が儲からなくなったら意味がない。
ぼくは、これくらいの感覚で考えたほうがいいと思っています。
「申請代行」にもご注意!
もうひとつ。
世の中には、
「あなたの事業で補助金を採択させます!」
というサービスもあります。
もちろん、
専門家に申請をサポートしてもらうこと自体は悪いことではありません。
自分ではわからない制度や申請手続きを、専門家にお願いする。
これは合理的です。
ただし、
「補助金をもらうこと」が目的になっていないか?
ここは、自分自身でしっかり考えたほうがいい。
特に、
「採択されたら成功報酬で○%」
というような仕組みの場合、
採択されることが目的になってしまい
「どうしたらお客様にこの商品の魅力が伝わるか」
よりも、
「どうしたら補助金の対象に認めてもらえるのか?」
という方向に意識が引っ張られてしまう可能性があります。
だからこそ、
「この事業、本当に必要ですか?」
「この投資、本当にお客様のためになりますか?」
という問いを、自分自身でも持っておく。
そして、まずは商工会・商工会議所などの公的な相談窓口で、
「そもそも自分の事業では、何を考えればいいですか?」
と相談してみる。
これが大切なんだと思います。
「補助金をもらうための事業」になってません?
ぼくは今回の件を通して、かなり考えさせられました。
補助金って、本来は事業者を助けるための制度です。
だから、
補助金を使うこと自体は、全然悪くない。
むしろ、使えるものは積極的に使えばいい。
でも、
補助金をもらうために事業を変えてしまう。
これは、ちょっと違う。
「お客様に喜んでもらうにはどうしたらいい?」
「売上を上げるにはどうしたらいい?」
「事業を継続するには何が必要?」
まずこっち。
そのうえで、あとから
「あ、これ補助金の対象になるかもしれないね」
なら最高です。
この順番です。
事業 → 必要な投資 → 補助金
であって、
補助金 → 使える投資 → 事業
ではない。
この違い、ものすごく大きいと思います。
ぼくも今回、あらためて勉強になりました。
補助金はありがたい。
でも、
補助金のために商売をするわけではない。
商売の先にいるのは、補助金の審査員ではなく、
お客様です。
ここは、絶対に忘れないようにしたいですね。
まずは、自分の街の商工会・商工会議所へ
ということで、長くなりましたが
今回の記事の結論です。
創業予定の方。
創業して間もない方。
個人事業主の方。
小さな会社を経営している方。
まず一度、
自分が住んでいる地域の商工会、商工会議所に相談してみませんか?
「何を相談したらいいのかわからない」
でもいいと思います。
「まだ起業するか決めていない」
でもいいと思います。
まずは足を運んで相談してみる。
そこで全体像を教えてもらう。
そして、それでも必要なら民間のサービスを検討する。
この順番でいいんじゃないでしょうか。
少なくともぼくは、今回2時間相談してみて、
「これ、16年前、創業時のぼくに教えてあげたかったなー!」
と、本気で思いました。笑
起業や経営って、知らないだけで損をしていることが、まだまだたくさんあります。
だからこそ、
「知らないから、誰かに言われるままお金を払う」
のではなく、
「まずは自分で調べる。自分で相談にいく。」
これ、大事ですね。
ということで。
これから創業する皆さん。
商工会へ、行ってみましょう!
ぼくも、もっと早く行けばよかったなぁ、、、笑
困ったときはお気軽にご相談ください♪
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