『受注側が決めることだし、断りにくいから』

ぼく、自分で言うのも何ですが、

あまりNGワードがないんですよね。笑

どんな話でも、

「なるほど、それ良い考えですねー」

「いいですね!最高ですね!」

「もっとお話し聞かせてください!」

と、だいたい一度は受け止めます。

ところが。。。

最近、これはさすがにダメだろう、

という言葉がいくつか見えてきました。笑

それが、

「価値提供だと思って無償でやってよ」

「販売促進費だと思って格安でやってよ」

「儲かったら、あとからちゃんと支払うからさ」

はい、

一発レッドカードです。笑

いや、怒ってませんよ。笑

怒ってませんが、

「それ、あなたが言うセリフじゃないですよね?」

と思うんですよね。笑

提供する側が決めること

「いつもお世話になっているので、今回は無償でやりますよ」

「実績として掲載させてもらいたいので、特別価格でやりますね」

これ、ぼくもたまに言います。

つまり、

提供するこちら側が決めること

ところが、

「価値提供として無料でやってよ」

と発注側が言ってしまう。

……。

いやいやいや。笑

それ、

コンビニに入ってきた客が、

「店の販売促進費だと思って無料でちょうだいよね!」

と店員さんに言っているのと、

同じじゃないですか。

それなのに、

クライアントワークになると、

こういう話が成立すると本気で思っている人がいる。笑

仕事ですから

そもそも、

こちらは仕事としてやっています。

できることを、

時間と経験と知識を使って、

先方様の代わりに形にする。

そして、

その対価としてお金をいただく。

ものすごくシンプルな話ですよね。

「価値提供」

という言葉は、本来、

「あなたに価値を提供したい」

と思う、こちら側(受注側)の意思。

ところが、

「あなたから価値提供してよね」

と言われたその瞬間、

急に話は変わってきます。笑

これが厄介な理由

言われた側がなかなか反論できないことが多い。

特に、

「お世話になっている人だから」

「断ったら関係が悪くなるかもしれないから」

「自分なんかが、お金の話をしていいのかな」

と思ってしまうと、

ついつい、

「……わかりました(むぐぐ))

となってしまう。

いわゆる

泣き寝入り

ってやつです。

そしてこれ、一度やってしまうと、

「前回やってもらったじゃん」

「今回もお願いできるよね?」

ふと気がつけば、

無料で仕事をしている時間だけが、

どんどん増えていく。笑

それってもう、

ボランティアなんですよ。笑

自分がやりたくてやっているなら、

何の問題もありません。

お世話になったから無料でやる。

実績になるから無料でやる。

社会貢献として無料でやる。

全部アリ。

ただし、

「自分で決めたなら」

です。

そうではなく、相手から、

「価値提供で無料にしてよ」

と言われるのとは、まったく違います。

泣き寝入り撲滅3つのステップ

ぼくなりの対策が3つあります。

まず一つ目。

「無償でやっていただける方へご依頼くださいね」

これを、

正規のお見積と一緒に、

さらっと伝える。

二つ目。

「あいにくそのような形でのお役立ちはできかねます」

これも、

正規のお見積と一緒に伝える。

そして三つ目。

それでも、

「まあまあ、そう堅いこと言わずに」

などと言われたら、

……

帰りましょう。笑

無言で立ち上がり、

「では、また」

くらい。

これが、

おすすめの三段活用です。笑

次の被害者を出さないために

そして、

ぼくがここまで言う、もう一つの理由が、

次の被害者が出ないようにする

ためなんですよね

「まあ今回だけは……」

と無料で我慢してやってしまう。

すると相手は、

「このやり方でいけるやん♪」

と思ってしまう。

そして次に、

別の人にも同じことをする。

「あの人はやってくれたよ」

なんて言われたら、

次の人も断りにくくなる。

こうして、

「無償でやってもらうのが当たり前」

という、

よくわからない文化ができてしまう。

だから、断ることは、

自分を守るだけじゃなく、

業界全体を守ることでもある。

クライアントワークをしていると、

発注側と受注側という関係性はできます。

でも、これは

上下関係ではありません。

あくまで、

対等なビジネスパートナーです。

発注側には、

「自分ではできないことを、お金を払ってお願いする」

という役割があるし、

受注側には、

「自分の経験や技術を使って、それを形にする」

という役割がある。

だから、

「あなたのほうが下だから無料でやってよ」

なんて話には、当然ならない。

むしろ、

「自分ではできないからお願いしたい」

のであれば、

そこに対価が発生するのは、

ごく自然なことですよね。

音速で広まる

そして、こういう話しって、

同業者の間ですぐに広まります。

「あの人、無料でやらせようとしてくるよ」

「あの会社、毎回値引き交渉してくるよ」

「あそこは支払いが……」

こういう情報って、

びっくりするくらい早く伝わります。笑

だから、

「ワンチャン、こいつは上手いこと言えば無料でやってくれるかも」

と本気で思っているかどうかは知りませんが、笑

これを繰り返していると、

そのうち、

誰からも相手にされなくなる。

これ、

けっこう大きな損失だと思います。

目の前の数万円を払わなかったために、

何十万円、何百万円という将来の機会をずっと失う。

ということもある。

自分もしていないか

そして最後に、

これは自分自身にも言っておきたい。

知らないうちに、誰かに対して、

「これくらい、お願いできないかな?」

とか、

「今回だけちょっとサービスしてもらえないかな?」

という空気を自分も出していないか。

ここは、

ちゃんと気をつけたいと思っています。

(もしそうだったら、みなさんぜひ言ってくださいね!笑)

自分が嫌なことは、

相手だって嫌かもしれない。

自分が、

「いや、それはちょっと……」

と思うことを、

相手に平気でお願いしてはいけない。

結局はこれも、

「相手をどう見るか」

という話なんですよね。

相手を、

「無料で使える人」

と見るのか。

それとも、

「自分にはできないことを助けてくれる、対等なプロ」

と見るのか。

ここは、言葉の端々に、

ものすごく出ます。

だから、ぼくはこう思っています。

お金を払いたくないなら、頼まなければいい。

無料でやってほしいなら、自分でやればいい。

そして、

どうしてもその人にお願いしたいなら、

その人が提示した金額を、

まずは正面から受け止める。

それで、

「今回は予算が合わない」

ならば、

それはそれでいいんですよ。

相手にうまいこと言って、

無料にさせる必要なんて、

どこにもない。

そして、こちらも、

「無償でやってよ」

と言われたとき、

「申し訳ありません……」

なんて謝る必要はない。

「こちらは仕事としてお受けしています」

これで十分です。

それでも、

「まあまあ、そう堅いこと言わずに」

と言われたら、

……

はい。もうわかりますよね!

さっさと帰りましょう。笑

怒ってません。

馬鹿にもしてません。

ただ、

その関係、ちょっと違うんじゃないですかね?

と、思うだけです。

そして、

もし自分が誰かにお願いするとき、

「価値提供だから」

「販売促進になるから」

「儲かったら払うから」

なんて言いそうになったら、

一度、立ち止まってみる。

その言葉、

自分が言われたら、どう感じますか?

たぶん、それが答えなんですよね。


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